ダンスはスポーツなのか?【スポーツだけど、それだけじゃない】

ダンスってスポーツなの?
他の競技とは違うのでは、、、?

こんな疑問をお持ちでしょうか?

この記事を読むことで、ダンスがスポーツであることと、他の競技との違いについて理解することができます。

筆者はダンス歴6年。大学で初心者としてダンスを始め、後に振り付けを担当していました。現在は会社員として働きながらダンスを続けています。

それでは、内容を見ていきましょう!

ダンスはスポーツなのか?

結論、ダンスはスポーツです。

その理由を解説します。
少し細かい話かもしれませんが、お付き合いください。

そもそもスポーツとは?

そもそも「スポーツ」とはなんでしょうか?

まずは日本のスポーツ庁が公表している「スポーツ基本法」について見てみましょう。

スポーツ基本法は2011年(平成23年)に制定され、スポーツに関する施策の基本的な事項が定められています。

ここでは、以下のようにスポーツを定義しています。

スポーツは,心身の健全な発達,健康及び体力の保持増進,精神的な充足感の獲得,自律心その他の精神の涵(かん)養等のために個人又は集団で行われる運動競技その他の身体活動

引用元:スポーツ基本法(平成23年法律第78号)(条文)

つまり、心と体の健康のために行う身体活動はスポーツと呼べると考えられます。

スポーツ庁とは

スポーツ庁はスポーツ基本法の制定や、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会などを背景として2015年(平成27年)に設置された機関です。

次に、フランスのベルナール・ジレが『スポーツの歴史』で述べている内容について見ていきましょう。

彼はスポーツを以下のように定義しています。

スポーツとは、「遊戯」「闘争」「激しい肉体活動」を含む運動のこと

これは後にスポーツの三要素と呼ばれているようです。

つまり、ある運動がスポーツの三要素を含んでいるとき、それをスポーツと呼ぶということです。

スポーツ=競争?

これまでスポーツの定義について触れてきましたが、ダンスはこれに当てはまるのか考えてみます。

考えるのは以下の2点です。

・心と体の健康のために行う身体活動か?

・スポーツの三要素を含んでいるか?

それぞれ見ていきます。

心と体の健康のために行う身体活動か?

これは、当てはまります

非常に幅広い定義ですから、運動である以上スポーツと言えるでしょう。

ダンスは体の健康増進に効果があることに加えて、心の健康にも効果があると考えています。

それは、ダンスは音楽と共にあるからです。

好きな音楽を流しながらダンスをすることは、精神的な安らぎを与えるものだと思います。

スポーツの三要素を含んでいるか?

こちらも、当てはまります

スポーツの三要素とは、「遊戯」「闘争」「激しい肉体活動」のことでしたね。

まず、ダンスは楽しむものです。
もともとは儀式的な意味合いが強かったと言われていますが、ダンスは人々の娯楽として生活の中に取り入れられてきました。

なので、遊戯性があると考えられます。

次に「闘争」についてですが、これは意見が分かれるところかもしれませんね。

ダンスは娯楽としての側面が強いですが、競技としても実施されています。
高校ダンスの大会や、D.LEAGUEはその例と言えます。

オリンピックでブレイクダンスが採用されていることからも、闘争性があるものだと考えられます。

最後に「激しい肉体活動」ですが、ダンスは運動の中でも有酸素運動と言われています。

また、全身を使った運動のため、有酸素運動の中でも比較的負荷が高いと言われているため、激しい肉体活動と言えるでしょう。

ダンスと有酸素運動の関係については、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。

日常にダンスを取り入れて有酸素運動を始めよう【運動の種類と効果】

さて、ここまでダンスはスポーツであると書いてきましたが、みなさんが持っているスポーツのイメージは、やはり「スポーツ=競争」なのだと思います。

確かに世の中で取り上げられているスポーツは、多くが競争性のあるもの、つまり競技です。

テレビで見るアスリートはみなさん何らかの競技をしている方達でしょう。
しかし、競争だけがスポーツではありません。

スポーツには遊びの要素が必要です。

先ほどのスポーツの三要素でも取り上げたように、遊びの要素があるからこそスポーツだと言えるのです。競争がスポーツの全てではないことを理解しておいてほしいと思います。

ダンスにはいろんな楽しみ方がある

ダンスがスポーツであることはすでに述べた通りです。

ここでは、ダンスのさまざまな楽しみ方を紹介していこうと思います。

・運動不足解消やダイエット効果

・構成や衣装が映えるショーケース

・即興で争うバトル

それぞれ詳しく解説します。

運動不足解消やダイエット効果

ダンスには運動不足の解消やダイエット効果があります。

あなたは日常的に運動をしていますか?
社会人は、なかなか運動する機会を作ることが難しいと思います。

特に最近はテレワークの導入により、家から一歩も動かない方も多いでしょう。

運動をすることは、将来の自分の健康にとって非常に重要です。
ダンスを始めることで、気軽に運動をすることができます。

スキルの上達だけではなく、運動不足解消として取り組めるため、楽しく続けていくことができます。

また、ダンスにはダイエット効果があると言われています。
こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

ダンスでダイエットができる理由を徹底解説【効果的な実践方法も】

構成や衣装が映えるショーケース

よくテレビでかっこいいダンスを観ることがありますよね。
有名アーティストが楽曲に合わせてダンスをしていることも当たり前になっています。

最近では、ダンスコンテストをテレビで取り上げることが増えていると思います。

こうしたショーケースは、一人で踊っているのとは違い、大人数ならではの構成や世界観などの表現があります。

また、テーマに合わせた衣装にも工夫が凝らされていて、見ていて面白いです。

D.LEAGUEでも、ただダンスの上手さを見せるのではなく、必ず多様な構成が考えられています。
これもダンスの面白さの一つでしょう。

即興で争うバトル

バトルというのは、見たことがない方が多いと思います。

言葉の通り、ダンスでバトルをするのですが、特徴はその場でいきなり流れてくる音楽に合わせて踊るということです。

ショーケースは事前に動きを合わせたりして、練習を重ねて作り上げていくものですが、バトルはその場で作り上げていくものです。

その人のスキルや独自性がもろに出るため、ダンサーとしての上手さを測る場とも言えます。
特にストリートダンスにはこの要素が強いと思います。

まとめ:スポーツは生活に欠かせない

少し脱線してしまいましたが、ダンスはスポーツであると理解してもらえたでしょうか?

ただ、大切なのはスポーツであるかどうかではないと思います。
根本にあるのは、「楽しむ」ということ。

ダンスでもどんなスポーツでも、楽しく続けていれば必ず人生にプラスの効果があります。

それは体の健康についてももちろんですが、一緒に取り組む仲間ができることなど心の健康についても言えます。

スポーツを生活の中に取り入れて、心身ともに健康な人生を目指しましょう。

最後に、この記事に関連のある記事を以下に紹介しておこうと思います。
見てもらえると幸いです。


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