運動神経がなくてもダンスはできる?
ダンスをすると運動神経がよくなるの?
こういった疑問をお持ちでしょうか。
この記事を読むことで、ダンスと運動神経の関係について知ることができます。
また、ダンスをすることで得られるものについても少し触れていきます。
筆者はダンス歴6年。大学で初心者としてダンスを始め、後に振り付けを担当していました。現在は会社員として働きながらダンスを続けています。
それでは、内容を見ていきましょう!
ダンスの上手さと運動神経の良さは関係がある?
ではまず結論から。
ダンスの上手さと運動神経の良さは、ほぼ関係ありません。
「ほぼ」というのは、ダンスを練習する初期段階で多少の違いが出てくると考えているからです。
ですが安心してください。
運動神経が悪くてもダンスは上手くなります。
そもそも運動神経って何なのか
運動神経は、目に見えるものでもなく、数値化するのも難しいですよね。
ですが、運動神経の良し悪しは、確かにあると思います。
みなさんが普段使っている「運動神経が良い」という言葉は、あらゆるスポーツに対応できる「万能性」のことを意味しているのではないかと思います。
人によって解釈が違うと思いますが、おおむね外れてはいないかと。
この記事では、運動神経の良い人は以下の能力が優れていると仮定します。
成功をイメージする力→イメージ通りに体を動かす力
つまり、始めに物事が上手くいくことをイメージして、あとはそのイメージ通りに体を動かしていくということです。
この力がある人は、少し手本を見ただけでその動きができたりするわけです。
ダンスで考えてみると・・・
では、ダンスには運動神経の良さがどう影響するでしょうか?
先ほども言いましたが、運動神経が良い人は、人の真似をするのが上手いです。
ダンスの練習は基本的に人の動きを真似するところから始まります。
つまり、この始めの時点で運動神経が良いことがプラスに作用します。
運動神経が良い人にダンスを教えた場合、きっと他の人よりも早く踊れるようになるでしょう。
でも、ただそれだけです。
悪い言い方をすると、ただ見かけ上踊れるようになっているだけであって、上手いのではないのです。
残念ながら、ダンスというのは表面上だけ取り繕っても上手くは踊れません。
圧倒的な基礎力と魅せ方の研究の積み重ねによって上手くなっていくものです。
これは努力の領域です。
つまり、「ダンスができる」ことと「ダンスが上手い」ことは別物です。
その意味で考えると、ダンスが上手い人というのは、運動神経が良くても悪くても努力を積み重ねてきた人です。
これは間違いありません。
ここまでまとめると、以下の言葉に集約されるかと思います。
「ダンスが上手くなるために、運動神経の良さは必要ないが、あるに越したことはない」
「あるに越したことはない」というのは、やはり運動神経の良さは、吸収力に現れてくると思います。
特に新しいステップなどの技が出てきた時に、より早く吸収してものにできるのはやはり運動神経の良い人でしょう。
ですから、運動神経の良い人が努力をし始めたら、正直強いです。
ただ、「努力」ということに関しては、むしろ運動神経の悪い人に分があると考えています。
それは、できない悔しさを知っているからです。
できなかったことができるようになる成功体験は、運動神経の悪い人の方が大きく感じられると思います。
「努力をすればできるんだ」と知ることができたら、めちゃめちゃ強いです。
遠回りしてしまいましたが、言いたいことは以下です。
運動神経が悪くてもダンスは上手くなれる
ただし、一から自力でダンスを練習することは、かなりハードルが高いかもしれません。
まずはダンススクールで基礎を学んでみることをおすすめします。
こちらは大人の初心者向けの記事ですが、よろしければ参考までにご覧ください。
ダンス初心者の大人におすすめのダンススクール8選【無料体験あり】ダンスをすると運動神経が良くなる?
ここまでダンスに運動神経の良さが必要なのか、に着目してきました。
これは、「運動神経が悪くてもダンスは上手くなれる」とお伝えしました。
では逆に、ダンスをしたら運動神経が良くなるのでしょうか?
この運動神経の良さが、冒頭の「万能性」を意味しているとしたら、答えは「なるかもしれない」です。
ダンスをしても、全員があらゆるスポーツをできるようになったりはしないと思います。
これはダンス経験者に聞いてみるとわかると思いますが、球技などのスポーツや、学校の体育が苦手な人はたくさんいます。
ですが、運動をするために必要な力は、いくつか伸ばしていくことができると考えています。
こちらの記事では、運動に関することも含めて、ダンスをすることのメリットについて取り上げていますので、ぜひご覧ください。
ダンスを子供に習わせることのメリットについて考える【注意点もあり】詳しくは上記にまとめていますが、その中から運動に関する項目を取り上げたいと思います。
- 体を動かす感覚がわかる
- 怪我をしにくい体になる
- 体力がつく
- リズム感が得られる
それぞれ具体的に見ていきましょう。
体を動かす感覚がわかる
ダンスは自身の体を使って表現していくものです。
普通に生活していたら絶対にやらないような動きを練習していくため、自身の思いのままに体を動かせるようになる必要があります。
初めは上手く動かせなくても、練習を重ねることでできるようになっていきます。
その積み重ねによって、どこをどう動かしたらどう見えるのか、がわかるようになり、体をコントロールしていくことができます。
怪我をしにくい体になる
ダンスをする上で、ストレッチは必須です。
体全体を使って動くため、ストレッチを怠ると思わぬ怪我を招く恐れもあります。
そのため、毎回ストレッチをするようになりますから、次第に怪我をしにくい体を手に入れることができます。
体力がつく
ダンスは体全体を使った有酸素運動ですから、想像以上に体力を使います。
また、ジャンルによって差はありますが、動きの激しいダンスはもちろん、一見動きが少ないダンスでも実際は体力を多く使っていたりします。
一曲分踊ると、立っていられないほど息が切れるという経験は何度もしています。
実際に体験してみると、どのくらい体力を使うのかわかると思います。
リズム感が得られる
これは運動と直接的に関係がないかもしれませんが、ダンスは音楽無くして成り立ちません。
音に合わせて踊るわけですから、徐々にリズム感覚を掴んでいくことができます。
ダンススクールにリズムトレーニングを主体としたレッスンがあるように、ダンスをする上でリズム感は必須です。
まとめ
ここまでダンスと運動神経の関係について考えてきましたが、最後にもう一度大切なことを書いておきます。
「運動神経が悪くてもダンスは上手くなれる」
ダンスが上手くなれるかどうかは運動神経で決まるのではありません。
努力するかどうかです。
また、この記事はお子さんがいる方も見ているかもしれませんね。
記事の後半では、ダンスができるようになってもスポーツと関係がない、ということを言ってしまいましたが、ダンスから得られるものは非常に多いと考えています。
せっかくであれば、習わせてあげて欲しいと思います。
運動神経の良さは「どれだけ多くのことを経験して学んできたか」が要因の一つなのではないかと考えています。
なので、何を習わせるにしても、友達と鬼ごっこをしたりボール遊びをしたりといった経験もできるだけ多くさせてあげるのが良いのではないかと思います。
余談ですが、個人的には、何事も成功体験が大切だと考えています。
ダンスを練習して、できなかったことが段々とできるようになっていくことで、「自分にはできる」という自信を身につけていくことができます。
自信を身につけた人間はちょー強いです。
何事もできると考えて行動するわけですから。
ダンスは楽しまなければ意味がありません。
運動神経が良いとか悪いとか考えるよりも、とにかく「ダンスが楽しい」と言える人が一人でも多くなると良いですね。